フランスで 男性の育休

フランスに渡ってゆるゆると仕事探しを始めた頃、募集広告に「産休」の文字がたくさんあって、夫に尋ねる「どういう意味なの?」「産休中の女性の代わりっていうことで、期間限定のポストだよ」

なるほど期間限定で女性が職場復帰するまでって割りきった契約なんだ。すごい‼ これだと同僚にかかる負担も無いから遠慮なく出産休暇が取れるし、代理職に就いた人はこの間の働きが認められて他の契約につながるかもしれない。

フランスは進んでるな~と感心したものだ。

 

その後バイトを見つけて2年ほどの間、当然の権利として産休を取っていく女性たちをたくさん見てきた。誰も異論など唱えない。

私の日本での最後の職場には多くの外国人がいて、契約書に書かれていた通りに産休ももらえるし時間差通勤も認められていた。でもそれが当時の日本では異常なことだったのをよく覚えている。

有給休暇で1ヶ月休みを取ったときは外部からは宇宙人扱いされたものだ。

 

フランスでの結婚生活が3年経った頃、娘を出産。

そして主人は2週間の育休を取った。

まだ男性の育休が目新しい頃で賛否両論あったが、今では反対する人もいなくなったようだ。

日本ではまだ産休も育休も周囲の理解が得られないようで、一緒に子育てしたいカップルは大変だと思う。子供たちはすべての人の財産と思ってみなが優しく見守れるようになるといいな。

結婚記念日

昨日は結婚記念日だった。

週末にバゲットとチーズやロゼを買ってきて料理してくれたフランス人の夫、昨日の朝電話してきて「結婚記念日おめでとう」「私もバタバタしてつい言い忘れてた。ごめんね。結婚記念日おめでとう」

 

18年前の6月29日にパリ18区の区役所でフランスと日本から家族や友人に囲まれ、区長立ち会いの下結婚式を挙げたのだった。

朝一番に花屋さんがブーケをアパルトマンまで配達してくれた。私の大好きな花びらの先が濃いピンクのバラ。

日本からは両親と妹、友人が数人きてくれた。私の証人は妹に、夫の証人は彼の親友アルノーに頼んだ。アルノーはIT起業家として成功していて、夫とはそうなる以前からの親友だった。

区役所には事前に予約して、証人の身分証明書も提示しておかないといけないのに、アルノーは免停中で免許証が彼の手元になかったのを覚えている。(どんな運転してるの?)

私達と証人ふたりがサインをし、区長からのサインと祝辞をもらって短いけれど嬉しいひとときだった。

 

カメラマンは夫の友人ピエールイヴに頼んであった。ピエールイヴは夫がナントで暮らしていた頃の仲間のひとりで、ホームページ制作の仕事をしていた。ホールでの撮影が一通り終わり、モンソー公園で記念写真をたくさん撮ってもらった。スイスやブルターニュからの親戚、パリの友人にロンドン駐在中の日本人の友人カップルも交えて賑やかで和んだ雰囲気だった。

その後のこともいつか書きたいと思うが、今日は初めてのダイアリーなのでここまでにしておく。

 

フランスで生まれた子供たち。日本に住む彼らがフランス語を忘れないようにと私からはフランス語オンリーで話しているが、このブログは私の回顧録のように綴っていつか彼らに読んでもらえればいいかと思う。