漢字が苦手な息子

いつも通りにリビングへ降りて行く。階段下では中学生の息子が私にキスするために両手を広げて待っている。もう少し下がって待っててくれると降りやすいのだけど、可愛くて仕方ない。いつまでこんな風にしてくれるのかな。

 

学校へ行く準備をしながら「ついたち、ふつか、みっか、よっか、いつか、むいか、なのか、ようか、ここのか、とうか」と確認するように私の顔を見ながらゆっくり言っている。「もう一つあったよね。はつか」

日本語、特に漢字は苦手で、おしゃべりは大好きだけど読み書きはあまり好きではない。そうなることは何人かの帰国子女を見てきて、覚悟はしていた。

漢字はなかなか簡単に覚えれるものではないから、娘の小学校入学に間に合わせようと日本に帰ってきた。日本語の会話を聞く機会が限られる娘と息子はボキャブラリーが少ない。でも時間が解決してくれると信じてフランス語で話してきた。

 

そうだよね。教科書の中に書いてないようなことは特に難しいよね。

先日も日本語での数の数え方について娘と話し合ったけど、物によって何本、何枚、何匹、と使い分けないといけない日本語って本当に複雑「パパがさじ投げるのわかるよね~」

 

息子は「この前自分の誕生日がうまく言えなくて恥ずかしかった」と言う。

休校中は「フランス語の読み書きができないのを馬鹿にされた」と悔しがって、フランス語の文法と読み方を一緒に勉強した。

ハーフだからどちらの言語もペラペラ、そして何故か英語も得意なのが当然ということになっている。悔しい思いをいっぱいしてもめげずに頑張ってる。たくましいな~。